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猫専門医・服部幸先生がズバリ回答! 猫の排泄・トイレの疑問&お悩み10問10答【後編】|粗相・羽毛布団・引越し・長い留守番etc

公開日:2017年11月22日
更新日:2019年5月20日|【PR】ライオン商事株式会社

Q&A_アイキャッチ2

「猫トイレ」は猫との暮らしの中でなくてはならないものであり、健康管理の上でもとても重要です。日々の生活の中で直面する、猫の排泄・トイレに関連する10の疑問・お悩みについて、引き続き東京猫医療センターの服部幸先生にアドバイスをいただきました。(前編記事はこちら

《お話を伺った先生》
東京猫医療センター院長 服部 幸先生
2003 年北里大学獣医学部卒業。動物病院勤務後、2005 年より SyuSyu CAT Clinic 院長。2006年、アメリカのテキサス州にある猫専門病院「Alamo Feline Health Center」にて研修プログラム修了。2012 年「東京猫医療センター」を開院し、2013 年には国際猫医学会よりアジアで2件目となる「キャットフレンドリークリニック」のゴールドレベルに認定された。著書に『ネコにウケる飼い方』(ワニブックス PLUS 新書)、『猫の寿命をあと2年のばすために』(トランスワールドジャパン)、監修に『ネコの看取りガイド』(エクスナレッジ)ほか。

猫のトイレに関する問題行動

Q7.
長く留守番をさせると必ずトイレ以外の場所で粗相をしています。これって私への嫌がらせでしょうか?

⇒猫は「嫌がらせ」はしません。トイレの汚れや分離不安症の可能性が。

相手が嫌がることをわざとして困らせる「嫌がらせ」をするためには、先回りして行動を起こすというかなり高度なテクニックが必要になります。猫の知能レベルは人の2〜3歳程度と言われているので、そこまで知恵が働くとは考えにくく、嫌がらせという感覚もないと思われます。

長時間の留守番はトイレが汚れるリスクも高まるので、それが粗相につながる可能性があります。また、飼い主さんがいないことで極度な不安を感じる「分離不安症」によって粗相をすることも。留守中の「いつ」粗相をするかが解決の手がかりとなりますので、監視カメラやビデオなどで留守中の様子を観察してみるとよいでしょう。外出直後に粗相したり鳴いたりしている場合は「分離不安症」が考えられますし、数時間後の粗相ならばトイレの汚れの可能性があります。トイレの汚れが原因ならば、トイレの数を増やすなどの対策を。分離不安症の場合は、獣医師に相談してください。

Q&A_Q7外出直後に粗相したり鳴いたりしていないか留守中の様子を一度観察してみましょう。

Q8.
トイレに神経質で、少しでも汚れていると床でしてしまうことも。粗相しやすい性格ってあるのでしょうか?どんな配慮が必要ですか?

⇒汚れているのが嫌なのか、そもそもトイレが気に入らないのかをしっかり観察しましょう。

きれい好き、神経質、自己主張が強い猫は、粗相しやすい傾向にあると言われています。まずは、トイレ以外の排泄の原因が汚れているからなのか、そもそもトイレが気に入らないのか観察してください。汚れている時に限ってということであれば、こまめな掃除を心がけ、トイレの数を増やして常に清潔な状態で使える環境を整えましょう。

また、トイレ容器をきれいに洗っても粗相をする時は、洗剤などの香料が原因のことも。特に猫は柑橘系の強い香りのする洗剤は苦手です。猫トイレを洗う場合は、無香料の洗剤を使うとよいでしょう。

Q9.
猫が羽毛布団で繰り返しオシッコをしてしまうのはなぜですか?
とても困っています。

⇒トイレよりも羽毛布団でする感触が気に入っている場合も。「不適切な場所での排泄」か「尿スプレー」かを見極めて。

トイレ以外の排泄では、トイレ環境の不満による「不適切な場所での排泄」なのか、縄張りや不安に基づく「尿スプレー」などかを見極める必要があります。トイレと同様にしゃがんでする場合は「不適切な場所での排泄」、立ったままの姿勢で水平に尿を飛ばす場合は「尿スプレー」です。

トイレを使わずに羽毛布団でする場合は、砂のタイプを変えてみるなど、トイレ環境を見直しましょう。羽毛布団のふわふわした感触を好んでいるならば、新聞紙を短冊切りにしたものを試してみるのもよいでしょう。「尿スプレー」の場合は、不安などの原因を取り除く必要があります。ニオイが残っていると繰り返すので、しっかり洗うことも大切です。改善が見られない場合は、羽毛布団にシーツをかぶせる、寝室に近寄らせない、羽毛布団をやめるなどの対策も考えましょう。

Q&A_Q9トイレを使わずに羽毛布団でする場合は、砂のタイプなどトイレ環境を変えてみるのもひとつの手。

Q10.
引っ越しをしたら粗相をするようになりました。環境に慣れたら治まりますか?

⇒環境の変化による不安で、どの猫にも起こりうること。環境に慣れれば治まるのが一般的。

引っ越しで環境が大きく変われば、「尿スプレー」でマーキングをしたり、環境になじむまで「不適切な場所での排泄」をしたりすることは、どの猫にでも起こりうることです。引っ越しの時は、家具などを新調したくなるものですが、馴染みのものが1つもなければ、猫が不安を感じるのも無理はありません。家具は新しい環境に慣れてから、少しずつ変えていくとよいでしょう。猫の性格にもよるので一概には言えませんが、一般的には環境に慣れて落ち着けば治まっていくものです。

Q&A_Q7_2馴染みの家具が1つもなくなってしまうのは猫にとって不安かも。

「猫にとって本当に快適なトイレかどうかは、猫に聞いてみないとわかりません。猫砂、トイレ容器、置き場所などのトイレ環境は飼い主さんの都合で決めつけずに、いろいろ試して猫に気に入ったものを選ばせてあげてください。また、粗相の影には病気が潜んでいることもありますので、なかなか治まらない時には動物病院で相談してください」

Q&A_Q10猫にとっての理想のトイレ環境を目指して、猫砂などいろいろ試してみましょう。

<記事前編(Q1~Q6)>
猫トイレの理想的な置き場所って?猫がトイレを気に入っているサインとは?オシッコの量の変化に気づくには?など、愛猫のトイレ環境に関する気になる疑問・お悩みはコチラ≫

(構成・文:宮村美帆)
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【関連外部リンク】▶ニオイをとる砂 公式アプリ『猫ちゃんのトイレ日記』ダウンロードはコチラ