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めざせご長寿20歳!猫の専門医・服部 幸先生に聞いた、猫の長生きにブレーキをかける7つの落とし穴【シニア猫・高齢猫】

公開日:2016年9月14日
更新日:2019年5月17日|【PR】ライオン商事株式会社

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愛猫に元気で長生きしてほしいというのは、飼い主の誰もが願うこと。ギネスブックに登録されているご長寿猫の記録の最高齢はなんと38歳!さすがにこれは異例中の異例ですが、20歳を超える猫もめずらしくなくなってきています。日本の猫の平均寿命は15.75歳(日本ペットフード協会/2015年)、その折り返し地点の7歳からの猫の健康管理について、東京猫医療センターの服部 幸先生にお話を伺いました。

《お話を伺った先生》
東京猫医療センター院長 服部 幸先生
2003 年北里大学獣医学部卒業。動物病院勤務後、2005 年より SyuSyu CAT Clinic 院長。2006年、アメリカのテキサス州にある猫専門病院「Alamo Feline Health Center」にて研修プログラム修了。2012 年「東京猫医療センター」を開院し、2013 年には国際猫医学会よりアジアで2件目となる「キャットフレンドリークリニック」のゴールドレベルに認定された。著書に『ネコにウケる飼い方』(ワニブックス PLUS 新書)、『猫の寿命をあと 2 年のばすために』(トランスワールドジャパン)、監修に『ネコの看取りガイド』(エクスナレッジ)ほか。

7歳からの過ごし方がご長寿へのターニングポイント

キャットフードでは7歳からが「シニア用」。一般的には平均寿命の8割を過ぎたくらいからがシニアと言われていて、昔は猫の平均寿命は10歳くらいだったので7〜8歳でシニアと考えられていたのでしょう。でも今や猫の平均寿命は16歳くらい(室内飼育の猫は16.40歳、外出する猫では14.22歳と寿命に2歳以上の差が!)ですから、今どきの7歳はまだまだ元気です。

とはいえ、猫の7歳は人間の年齢に換算すると40代で、人でも生活習慣病が気になり出すお年頃。若い頃は病気知らずでも、7歳を過ぎた頃から少しずついろいろな病気が出始めるので、ご長寿をめざすためにはここが重要なターニングポイント。7歳頃から本格的なシニアに突入する11〜13歳頃(人間の60代)までの過ごし方によって、長生きできるかどうかが決まります

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p900img_0156大きな病気をすることなく、この夏20歳になったランちゃん(オス)。人間の年齢に換算したら96歳のご長寿!

あなたのその行動、思い込みはNG!
猫の長生きにブレーキをかける7つの落とし穴

飼い主さんが何気なくしている行動、猫のためによかれと思っていることが、実は猫の長寿にブレーキをかけていることも!

1.アロマや喫煙、飼い主の習慣が愛猫の寿命を縮める!?

−飼い主の喫煙で猫のリンパ腫の確率が2倍との報告も
猫は舐めて毛づくろいをすることで、毛の表面に付着した異物が体内に取り込まれ、蓄積されます。アロマテラピーを楽しむ人もいますが、猫はアロマオイルの精油成分を十分に代謝できないために、体内に大量に摂取すると中毒を起こしたり、肝臓などに負担をかけることもあります。また、2002年にアメリカで発表された論文では、タバコを吸う家庭の猫は吸わない家庭の猫に比べて、リンパ腫の発症率が2.4倍高いという報告も。飼い主さんの習慣が猫の寿命を縮める可能性もあるので注意しましょう。

アロマ 猫がアロマオイルに直接触れることがないようにして、猫がいる空間でのアロマの使用は控えましょう。(写真はイメージ。実際にはアロマは炊いていません)

2.「水をよく飲みオシッコもたっぷりすれば安心」という誤解

多飲多尿は腎臓病をはじめ病気の重大なサイン

あまり水を飲まない猫もいるので、飲まないよりは飲んだほうが安心と思いがちですが、飲む量が極端に増えるのはなんらかの病気のサイン。オシッコの量が増えて不足する水分を補おうとしていることが多いのです。「多飲多尿」は、腎臓病、糖尿病、甲状腺機能亢進症などで見られ、いずれも高齢になるとかかりやすい病気です。猫に多い腎臓病は、腎臓の機能が少しずつ低下し、オシッコと飲水量が徐々に増えていくため、変化になかなか気づけないこともあります。若い頃から、1カ月に1回は水を飲む量とオシッコの量を計測して記録しておきましょう。(*詳しくはこちら

飲水量チェック 飲水量のチェックは、猫の健康管理の中でとても重要!

 

3.飼い主にとって快適な猫トイレが猫に快適とは限らない

−病気の早期発見のためには排泄物チェックのしやすさが大事

泌尿器系の病気が多い猫のために、快適に排泄できる猫トイレを提供することは、飼い主の重要なミッション。片づけやすさ、掃除の手軽さ、取り替え回数が少なくて済むなど、飼い主側の利便性を優先しがちですが、人目線だけでなく猫目線も考慮して、いろいろ試して猫にお気に入りを選んでもらうのが理想的です。

猫は清潔好きでニオイにも敏感。人が感じていないニオイも猫はしっかり感じています。猫に快適に利用してもらうためにも、猫トイレの掃除はこまめに行いましょう。また、排泄物の掃除は健康チェックの大切なチャンス。普段から、量や回数をきちんと確認しておきましょう。オシッコの量は猫砂の固まりの大きさが目安になるので、ガッチリと固まる砂がおすすめです

pdsc06826 砂のタイプは自然の状態に近い鉱物系の砂を好む猫が多いと言われています。猫のオシッコは7歳くらいからニオイがきつくなるとも言われていますので、気になる場合は消臭効果の高い猫砂を選ぶとよいでしょう。

オシッコ固まり オシッコの量をしっかりと確認するためには、ガッチリと固まることが重要です。

屋根付きトイレ屋根付きトイレは砂が飛び散らなくて人には便利ですが、中が見えにくい分、掃除が不十分になったり、異常の発見が遅れたりすることも。また、屋根があるとニオイがこもりやすいことや、猫は見通しのよい場所をトイレに選ぶ傾向にあるとも言われているので、オープンタイプのほうが猫にとっても快適。屋根なしタイプがおすすめですが、屋根付きを使うときは掃除と排泄物のチェックはより一層こまめに。

4.「食欲は健康のバロメーター」だという過信

−モリモリ食べるのにやせる病気も!体重4kgなら200g減っただけでも大ごと!

食欲があるから大丈夫という過信は禁物。甲状腺機能亢進症のように異常な食欲が出てモリモリ食べるのに、体重が減っていく病気もあります。食欲は必ず体重とセットでチェックします。食事内容や量を変えていないのに、1カ月で5%体重が減るのは、なんらかの病気の疑いが。体重4kgの猫なら、5%は200g。人にとってはたった200gでも、猫にとっては大きな減少。それだけ重要であるということを意識して、1カ月に1回は体重測定をしましょう

太らせすぎ猫 もちろん、「太らせすぎ」にはくれぐれも注意してください。

5.「オトナだからもうあまり遊ばない」という決めつけ

−遊ばなくなったのは、ひょっとして変形性関節症のせいかも!?

動くものに興味を示すのは猫の本能ですから、「遊びゴコロ」はいくつになっても持っています。遊ばなくなったり、高い所に上らなくなったのは、「年のせい」ではなく、痛みを伴う変形性関節症が原因のことも。レントゲン検査で確認できるので、「最近、遊ばなくなった」と思ったら、動物病院に相談してみるのもよいでしょう。

日頃からたっぷりと遊ばせ、十分な上下運動をさせることは、筋力が鍛えられて関節症の予防にもなります。

遊べない猫オトナだからもうオモチャには興味がない?実は遊びたくても遊べないのかも。

6.うちのコは「健康だから病院とは無縁」という勘違い

−健康だからこそ定期検診で今の状態をキープしよう

「本当に」健康かどうかは、見た目だけではわかりません。今の健康を維持するためにも、ワクチンで防げる病気は予防し、健康診断を受けて症状が出る前に異常の早期発見に努めましょう。過去のデータとの比較も重要な手がかりとなるので、健康診断は定期的に受けることが大切。最低でも1年に1回は受けましょう。

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猫は自分で不調を訴えることができないので、症状が出たときにはすでにかなり病気が進行していることも。特に、泌尿器系の病気が多い猫が健康で長生きするためには、オシッコのチェックは重要ですから、家庭での猫トイレでの健康管理はしっかり行いましょう

また、「猫だから少し様子を見ても大丈夫だろう」という根拠のない思い込みや「こんなことくらいで病院に連れて行っていいのか」という迷いは無用! 少しでも「いつもと違う」と感じたら動物病院へ。飼い主さんが心配症なくらいのほうが、猫は長生きできます

触ってチェック 少しの異変も見逃さないように、目で見て、体に触れて、しっかりチェック。イボやしこりも「痛がっていないから」「小さいから」と素人判断せずに病院へ。異変にいち早く気づいてあげられるのは、いつも一緒にいる飼い主さんだけ。

7.「うちのコはまだまだ若い!」といつまでも「子ども扱い」

−猫の1年は人間の4年分。あっという間に飼い主の年齢を追い越す

小さくて愛らしくて猫は、いつまでたっても子どものような錯覚に陥りがちですが、猫の一生は人よりも確実に短く、速いスピードで過ぎていきます。人の年齢に置き換えて猫の年齢を意識すると、猫の今の状態がイメージしやすくなります。人の7歳は小学1年生くらいですが、猫の7歳は人の年齢に換算すれば44歳くらいでもう立派なオジサン・オバサン。人でもそろそろ生活習慣病予防に、食事や運動などの生活習慣を見直す時期ですから、猫の生活もぜひ見直してみてください

(構成・文:宮村美帆)
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