toggle

子猫の育て方のコツ!トイレ選び、健康チェックのポイントなど。猫専門医・服部幸先生がアドバイス

公開日:2019年5月20日
更新日:2019年6月26日|【PR】ライオン商事株式会社

寄り添う子猫2匹

猫がいる暮らしは、私たちに楽しくて幸せな毎日を提供してくれます。そして、猫にも同じだけ、あなたと過ごす日々を幸せだと感じてもらうことが大切です。これから子猫との新生活を始める方に向けて、東京猫医療センターの服部幸先生に、猫もあなたも幸せになる子猫の迎え方・育て方について聞きました。

《お話を伺った先生》
東京猫医療センター院長 服部 幸先生
2003年北里大学獣医学部卒業。動物病院勤務後、2005年より SyuSyu CAT Clinic 院長。2006年、アメリカのテキサス州にある猫専門病院「Alamo Feline Health Center」にて研修プログラム修了。2012年「東京猫医療センター」を開院し、2013年には国際猫医学会よりアジアで2件目となる「キャットフレンドリークリニック」のゴールドレベルに認定された。著書に『ネコにウケる飼い方』(ワニブックス PLUS 新書)、『猫の寿命をあと2年のばすために』(トランスワールドジャパン)、監修に『0才からのしあわせな子猫の育て方』(大泉書店)ほか。

猫を幸せにする覚悟と責任を持とう

知り合いや保護団体などから譲り受ける、野良猫を保護する(拾う)、ペットショップやブリーダーから購入するなど、子猫との出会いはさまざまですが、共通しているのは「命」と向き合うということです。世話は毎日必要ですし、食事代や医療費なども当然かかります。一般社団法人ペットフード協会の全国犬猫飼育実態調査(2018年)によると、猫の生涯必要経費はおよそ112万円です。

服部先生

また、言うまでもなく猫は人とは違う動物ですから、行動や習性も異なります。一緒に暮らし始めてから「こんなはずじゃなかった」とならないためには、猫がどんな動物かをしっかり理解しておくことも大切です。

服部先生
服部先生
POINT
子猫を迎えたら、その後15〜20年はともに暮らすことになります。暮らし始める前に猫に幸せな一生を提供できるかをきちんと考え、責任と覚悟を持ちましょう。

準備はOK? 猫の生活必需品を用意しよう

毎日の生活に必要なものをしっかり準備して、万全な体制で子猫を迎え入れましょう。

【事前に揃えておくもの】

●フード
子猫用フードを用意。最初は入手先で食べていた食べ慣れたフードを与えるとよいでしょう。

●食器と水飲み容器
安定感があって、清潔に保てるものを選びましょう。

●猫トイレ&トイレ砂
トイレは子猫が出入りしやすい深さのものを。砂はさまざまなタイプがあるので、いくつか試して、うちのコのお気に入りを見つけましょう。オシッコで固まった砂やウンチを取るスコップも忘れずに!

段ボールで作った猫トイレをまたいで入ろうとする子猫トイレは子猫が乗り越えられる高さのものを。

●キャリーバッグ
子猫を連れてくるときや動物病院に連れて行くときの必須アイテム。

●ベッド
猫が体を丸めたときにすっぽりと収まるくらいのサイズがおすすめ。丸洗いできるタイプだと清潔に保てます。

ピンク色の毛布にくるまって寝る白キジ柄の子猫

●爪とぎ器
ダンボールや麻、カーペット、木製などのタイプがあります。爪とぎは猫の本能なので、思い切りできる場所を提供しましょう。

●ケージ
必需品ではないけれど、初めはスペースが限られたケージの中にいたほうが安心できることも。先住猫がいる場合は、慣れるまでの子猫専用スペースとしてあると便利。

●いずれ必要になるもの
・お手入れ用品(爪切り、ブラシやコーム、歯ブラシなど)
・おもちゃ
・猫用タワー

トンネルのおもちゃで遊ぶ子猫

トイレトレーニングは生後3週頃から。猫が好む砂とトイレを用意して

生後3週齢くらいから自分で排泄できるようになるので、この頃までにはトイレを用意して、トレーニングをスタートします。猫の場合は排泄しやすい環境、つまりトイレ砂とトイレがあれば、本能的にそこで用を足すので、トレーニングは比較的カンタンです。

一般的に、本物の砂に近い鉱物系のトイレ砂を好む猫が多いと言われています。部屋のニオイを嗅いだり、そわそわしていたらトイレの中に子猫を入れてみましょう。砂のニオイを嗅ぎ、そこが排泄しやすい場所だとわかると、前足で自然に砂をかきながらしゃがんで排泄することを覚えます。

ダンボールにビニール袋を敷いた簡易的な猫トイレに入るキジトラ柄の子猫たっぷりと砂を入れたトイレを準備。ダンボールにビニール袋を敷いた簡易的なトイレでもOK。

服部先生
服部先生
POINT
トイレは落ち着いて排泄できて、人の目も行き届く場所に置きます。トイレの回数は成猫よりも若干多めで3〜4回くらいが目安。猫はきれいなトイレを好むので、こまめに掃除してください。

▼最近では鉱物系の猫砂でも軽くて持ち運びしやすいものが出ている。

猫にとって安全で快適な室内環境を整えよう

完全室内飼育の猫にとっては、部屋の中が生活圏のすべて。人にとっては快適な部屋も、猫が思わぬケガをしたり事故につながったりすることもあります。子猫を迎える前に猫目線でチェックして、猫にとって安全で快適な環境を整えましょう。

紙袋にはいる白い子猫

子猫はものをかじったり飲み込んだりする、異物誤飲の事故が起こりがち。最大の予防策は部屋を整理整頓することです。猫のおもちゃも出しっ放しにせずに、遊んだ後は片づけるようにします。

そのほか、食べると中毒を起こす危険のある種類の観葉植物や、かじると感電の危険がある電気コード、飲み込みがちな糸や針、ボタンなどは、猫の届かない場所に片づけておきましょう。

服部先生
服部先生
POINT
レースのカーテンなどに子猫がよじ登って爪が引っかかり、爪が折れてケガをする事故もあります。爪が引っかかりやすいものもなるべく置かないようにするか、子猫が近づかないように気をつけてください。

動物病院でしっかり健康チェックを受けよう

子猫を迎えたら、なるべく早めに動物病院で健康チェックを受けましょう。健康そうに見えても感染症や寄生虫などを抱えていることもあります。できれば動物病院で健康チェックを受けてから家に連れて帰るようにしたいものです。

服部幸先生

●寄生虫や感染症の検査
基本の健康診断と、ノミ・マダニの駆除と予防、猫回虫や猫鉤虫などおなかの寄生虫の検査と駆虫、猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ)や猫白血病ウイルス感染症などの検査を行います。

抱き上げられるキジトラ柄の子猫

●混合ワクチンの接種
健康状態のよい時に感染症予防のワクチンを接種します。3〜7種の「混合ワクチン」と、単独で接種する「猫エイズワクチン」があります。接種するワクチンの種類やタイミングについては獣医師と相談しましょう。

服部先生
服部先生
POINT
感染症や寄生虫のリスクは、屋外での生活が長いほど高まります。猫エイズは感染してから抗体価が上がって検査結果に表れるまで約2ヵ月、猫白血病ウイルス感染症は1ヵ月かかるので、期間をあけて2回検査することをおすすめします。おなかの寄生虫の有無を調べる糞便検査も一度ではわからないので、基本的に3回行います。

大切な成長期。食事は子猫用フードできちんと栄養を

猫の成長や加齢に応じて、必要な栄養素やカロリーは異なります。成長期の子猫は成猫よりも高カロリーで高栄養な食事が必要ですので、ライフステージに見合った子猫用のキャットフードを与えることが大切です。

子猫は生後3週齢頃から離乳食(ミルクでふやかした子猫用ドライフードやすりつぶしたウェットフードなど)を与え始め、生後1ヵ月半くらいで子猫用フードに切り替えます。1日の食事の回数は3〜4回が目安です。

黄色い水玉の陶器の器から離乳食を食べる子猫ミルクから離乳食へ切り替えていく時は少しずつ切り替えていきましょう。

服部先生
服部先生
POINT
こだわりが強い猫は、子猫のときに食べたフードで好みが決まり、「このフードしか食べない」と限定されてしまうことも。子猫の頃からいろいろなタイプ(ドライ、ウェット)や味のものを与え、食のバリエーションを広げておきましょう。

自宅でも毎日健康チェック。下痢や食欲不振はすぐに動物病院へ

子猫は体力や抵抗力がまだ十分でないため、健康管理には細心の注意が必要です。毎日しっかりと健康チェックを行いましょう。下痢や嘔吐などの症状が見られたり、元気や食欲がない場合は、速やかに動物病院を受診してください。

●ボディチェック
膿のような目ヤニや涙は出ていないか、クシャミや鼻水は出ていないか、耳あかはないか、肛門の周りに寄生虫がついていないか、かゆがるところはないか、体が熱かったり冷たかったりしていないか、などをチェックします。一つでも当てはまったら動物病院へ。

子猫の耳や目に異常がないかチェック中目や耳、口など異常がないかチェック。

●オシッコとウンチのチェック
オシッコはちゃんと出ているか、健康なウンチが出ているかどうかを確認します。下痢の場合は急速に体力が失われるので、早めに動物病院を受診しましょう。おなかに寄生虫がいる疑いもあるので、ウンチも持って行きましょう。

●食欲のチェック
育ち盛りの子猫は基本的に食欲旺盛。食べない=具合が悪いと考え、動物病院に相談を。

●体重チェック
もりもり食べる子猫の体重は、生後6ヵ月齢くらいまでは毎日確実に増えます。体重が減ったり増えなかったりする場合は何らかの異常が考えられます。

体重を測るために四角いカゴに入った子猫毎日体重を測る時間を決めて記録しておくと◎。

服部先生
服部先生
POINT
体重チェックは子猫の成長を知るうえでとても重要。生後1ヵ月くらいまでは1日に10~20gくらい増えるので、キッチンスケールなどを利用して毎日体重を測って確認しましょう。

子猫の一生を左右する社会化期。いろいろなことに慣らそう

猫の生後3〜9週齢は「社会化期」と呼ばれる大切な時期です。この時期は、きょうだいなど同世代の猫や他の動物、いろいろな人とのふれあいなど、さまざまな刺激や経験を通して、猫社会のルールや、人や他の動物とのコミュニケーション方法を学びます。

●子猫同士のじゃれ合いから学ぶこと
子猫同士のじゃれ合いや甘噛みなどは、攻撃の力加減を学ぶ大事な時間。赤ちゃんの頃に猫仲間と別れ、一緒に遊べる仲間のいない環境で育つと、加減がわからず咬み癖などの攻撃性が強くなる傾向にあると言われています。

ブリーダーや保護施設から子猫を迎える場合は仲間と過ごす経験を経て、生後2ヵ月齢以上で迎え入れるとよいでしょう。

子猫がにらみ合っている子猫同士の遊びから学ぶこともいっぱい。

●爪切りや歯みがきもこの時期から習慣化
社会化期はいろいろなものや刺激を受け入れやすい時期。体のどこを触っても嫌がらないようにしたり、ブラッシングや爪切り、歯みがきなどのケアもこの時期から少しずつ慣らしていくことで抵抗なく習慣づけることができます。

口元を触られている三毛猫歯みがきは指で口元を触るところからスタート。少しでも嫌がったらすぐにやめること。

▼指に近い感触の歯みがきシートなら、子猫の抵抗感も少なく始めやすい。
PETKISS 歯みがきシート

 

服部先生
服部先生
POINT
社会化期で大切なのは、子猫にとって「よい経験」「楽しい経験」をたくさんさせること。子猫にいろいろな経験をさせようと無理強いをしたり怖い思いをさせたりすれば、それがトラウマとなり、逆効果になってしまうこともあるので気をつけましょう。

一生に一度しかない子猫時代はあっという間に過ぎていきます。以上のポイントを意識しつつ、子猫育てを思う存分、楽しみましょう。

(構成・文:宮村美帆)

[PR]ライオン商事株式会社

<関連コンテンツ>
▸猫自身が好きなトイレを選ぶとしたら、どの猫砂を?

▸アプリで猫の健康管理!愛猫の毎日カンタン「オシッコチェック」の新習慣